現在ではファッションと言ってもレディース、メンズの両方とも最新の流行があるのが普通ですが、一昔前までは大きな流れこそあれどメンズに関するファッションというのは日本国内では非常に遅れていました。D.Cブランドの流行もありましたが、一般的な層がこぞって購入するとまでは行かず、好きな方は好き、といったようなある種特別な趣味のような感覚でした。そして、現在のようになり始めたのは1990年代と最近のことです。その頃に大流行を始めたのがアメリカンカジュアル通称アメカジでした。この頃は made in U.S.A のタグが付いているだけで人気が高かった時代です。特にジーンズの原型とも言われているリーバイス501の普及が急速に進みました。そしてカチッとした大人っぽいテイストがお洒落と言われていた時代から一気にカジュアル傾向へと進みました。
そんな頃同じく流行の兆しが見え始めたのが渋カジと呼ばれる日本特有のファッションテイストです。アメカジはドラッド系のジーズン、ポロシャツ、チノパンなどが多く流行していたのに対し、渋カジは本革の製品やエンジニアブーツなどハードなものが主流となっていました。これには世界のファッションの流行と同じで音楽というものとファッションが結びついて急速な流行を生み出して行きました。その代表格は nirvana のカートコバーンで、グランジと呼ばれるテイストでした。このグランジとは汚い、ぼろぼろの、といった意味合いを持つ言葉で、ファッションにおいて破れたジーンズや首周りが少し伸びたような着古した感のあるテイストが流行を起こしました。東京では原宿から渋谷へ、大阪ではキタやミナミといった繁華街からアメリカ村へとそのスポットが変わり始めました。
そしてここから現在に至にはさまざまな枝分かれをして行き、新なファッションのテイストが派生して行きました。それらを順に見てみましょう。